55 「記憶にございません?」

 

   今回の不正政治献金問題で、久々に「記憶にございません」という往生際の悪い言葉を聞いて驚いた。 いわゆる「偏差値の高い大学」をお出になって頭の良さを誇る方々が、都合の悪い時に好んでご使用になる常套文句である。
 

   昼食のラーメン代の貸し借りじゃあるまいし、何百万・何千万のカネの動きを覚えていないなんてことがあるのか? 我等が母ちゃんは、たまの休みの前夜は酒量が増え、翌朝、自分の行動を覚えていないことがあるが、こういう時は、いたく恥じ入ってるぞ。 「ああ、また記憶が飛ぶほど飲んじまった。 あたしって本物のアル中?」と反省している(ように見える)。
 

   オレたち猫族だって、「お犬さま」に比べて頭が悪いだの、芸を覚えないだの、散々に言われているけれど、これはとんでもない誤解である。 生涯にわたって飼い主に忠誠を尽くすのが、習性でありかつ本能的なヨロコビである「お犬さま」とは違うのだ。 オレたちの本領は、自分の興味関心の向く分野では、抜群の記憶力を発揮するところにある。
  

   たとえば母ちゃんが、オレたちが夢中になっているオモチャを、机の引き出しに隠すとしよう。 オレたちは必死になって引き出しを開けようとするだろう。 その後、母ちゃんが隠し場所を何回変えたって同じことだ。 必ずオレたちの探索が及ぶ。
 政治家の皆さん、アタマの悪い庶民や猫にバカにされるような振る舞いだけは、しないでくださいね。 
  

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