65 ゲロゲロ旅行

 

   「いやあ、参った、参った」 ここ数日、母ちゃんの口から出るセリフは、これだけである。 オレたちを置いて、(仕事で?)南の島に行ってきたくせに、何をほざいているのか! 留守を預かる長男役のオレとしては、いい気なもんだ、という思いで一杯。
 

   母ちゃんは2泊以上家を空ける時は、同じマンションの住人の奥さんに鍵を預け、オレたちの世話を頼んで出て行くのである(その方については、以前「ジジ」関連の記事でご紹介したことがある)。 猫は環境の変化に弱いから、ペットホテルに預けられたら心身共に弱りきってしまう。 だから、こういう方がいてくださると、ほんとうに有難いのだ。 母ちゃんは心から感謝しております。
 

   それにしても、何で参ったかというと、その南海の離島に渡る船が、4mの高波で揺れに揺れ、同行者に船酔いが続出、母ちゃん自身もゲロを吐きながら、隣人(もっと重症のヒト)の介抱をしていたという、阿鼻叫喚の生き地獄を経験したからなのであった。
 その船の3階のデッキで海に向かって吐いた人のゲロが、風向きの加減か、1階のデッキにいる人に振りかかったという前代未聞の惨事(椿事?)もあって、母ちゃんにとっては一生忘れえぬ船旅になったそうだ。
 

   オレはその間、うちで世話の焼ける妹分たちの相手をしながら、母ちゃんの帰りをじっと待っていたよ。 でも、毎日来てくれたH家の母さんは、とても優しくて、オレ、めちゃくちゃ嬉しかった。 ありがとうございます。 
  

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