ぶん 人間社会には、けしからんことに、猫のワルクチが沢山ある。 今日はそれらを収集分析してみたいと思うんだけど。
ちび はい。 まず、猫の手も借りたいという言葉。 ひどいよ。 まるで我々に何の能力もないような言い方じゃない?
とめ まあ、ね。 ちび姉貴は運動神経抜群のハンターだもんな。 でもぶん兄貴なんか見てると、言われても仕方ないような気もするねえ。 一日中、仰向けにひっくり返って寝てるんだから。
ぶん う・・・ あれはねえ、本当は、毎日忙しがってあくせくしてる人間が我々を見てやっかんで言った言葉なんだぞ。
ちび そうなんだぁ。 ぶん兄貴は何でもよく知ってるね。
とめ 怪しいなあ。 じゃ、猫の額ってのは?
ぶん 一般的には土地の狭さを言う時に使うんだ。 「猫の額ほどの庭」なんてね。 とめの額なんかないに等しいや。 脳の容量からして小さいからね。
とめ ふんっ。 兄貴の額はハゲ上がってるぶんだけ広いね。
ちび ブッ。 とめ、それを言うなって。 気にしてるんだから。
とめ 猫ババってのは何?
ぶん ウンコのことをババとも言う。 我々はウンコした後、砂をかけて埋めて知らん顔するだろ。 それと同じように、人間が何かいいもの拾って、どこかに隠して知らん顔してることさ。
ちび えーっ。 それってちょっと無理があるんじゃない? 第一、ウンコはいいものじゃないよ。
とめ そうだそうだ、兄貴のウンコなんざ、とりわけ臭いし。 人間だってオヤジが朝ウンコした後のトイレは誰も入らないって。
ぶん 黙って聞いてりゃいい気になりおって! こら、とめ、オマエなんか勘当だぁ。
とめ 残念でした、あたいを勘当できるのは母ちゃんだけさ~。
母ちゃん うるさいっ。 何をぎゃあぎゃあ騒いでるんだ。 眠れないじゃないか。 オマエらみんな勘当だぁ!
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