ぶん ねえ、今度の政権が掲げている「子ども手当て」のことだけど。
ちび ああ、中学生以下の子どもに月額2万6千円出すっていう、あれ?
ぶん 確かに助かる家庭も多いかも知れないけど・・・根本的に違うんじゃないかって思うんだ。 わが子を大学まで行かせるためにはコレコレの金が必要、だから子どもは一人しか産めない、とかそういう計算するよね。
ちび そうらしいね。 塾の費用だってバカにならないし。 だから結局、親の収入によって子どもの学歴は決まるんだって。
ぶん なんで、皆が大学へ行く。 勉強が好きな子は行けばいいよ。 でも机の上の勉強が向いてない子だって多いわけだろ。 そういう子は無理してまで上の学校へ進まなくてもいいじゃないか。 腕を磨いて職人さんになったり、農業やったり・・・
とめ わかってないなあ、兄ちゃんは。 自分の腕一本で食っていく気概が、今の日本人にあるかよ。 会社か役所に勤めて、ほどほどの給料もらって、土日は休みたい、っていうのが今どきの小学生の「夢」なんだぞ。
ぶん ふ~ん。 その条件をよくするための「大学出」か。
ちび 昔は「子育てにいくらかかる」なんて思いもせず、授かった子どもはバンバン産んでたもんだ。 さすがにこれ以上生まれたら苦しいってんで、「もう生まれるな」の意味をこめて、最後の子に「留吉」と名付け、それでも生まれたら「お捨」なんて平気で付けてたなあ。
ぶん 今なら「人権問題」で訴えられるよ。 だけど、そういう子もたくましく生きてたんだよな。 もちろん時代背景も違うけど。
とめ それが今じゃあ子ども一人にいくらかかるって計算に躍起になってる。 情けねーなあ。 ニンゲンの世界ってのはよ。
母ちゃん また勝手なニンゲン批判やってるな、オマエたち。
とめ だってさ、母ちゃん。
母ちゃん とめ、そもそもオマエの名前の由来が、「これ以上猫拾えない、STOP!」
だって分かってたか。
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