とめ お帰りなさ~い、兄ちゃん。
ぶん ああ、とめ。やっとデキモノ切除の傷跡の抜糸してきたよ~。ふう~。
とめ お疲れさん。で、どうだった? 検査結果。
ぶん 悪性腫瘍じゃなかった。脂肪腫だって。
とめ 何それ?
ぶん おれ、デブだから、体の中にいろいろ油分がたまるんだろ。
とめ そんなあ。あたいもデブだよお。
ぶん お前はまだ若いからな。歳取ると、いろんなコトがあるんだよ。
とめ ふ~ん。じゃあ、母ちゃんもそうなのかなあ。
ぶん あのヒトは飲んべえだから、肝臓こわすかもね。
とめ 母ちゃん、機嫌よさそう。兄ちゃんのおデキの結果が判って、安心したんだ~。この10日間浮かない顔してたもん。
母ちゃん 本当さ。仕事が手につかないほどだったよ。ところでアイツは?
ちび しゃーっ
とめ あ、姉ちゃん、またやってる。
ぶん おれが病院から帰ってくると必ずこうなんだから。
母ちゃん 実は、病院行く前、ぶんをキャリーケースに入れる段階で、すでにああなってるんだよ。
とめ へえー。じゃあ、病院のニオイが原因じゃないんだ。
ぶん 何かヘン、いつもと違う。そういう雰囲気を感じ取るんじゃないか。
とめ 難しいヒトなんだね、姉ちゃんは。
母ちゃん これが、地震予知能力があって騒ぐ猫っていうのなら、利用価値は高いんだけどねえ。TVに出して、あたしが稼ぐ。
ちび しゃーっ。ぱしっ(猫パンチ)。
母ちゃん いてっ。
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