１０２ 母ちゃんの腰痛
母ちゃん うっ。少し腰が痛いかな～。膝も首も・・・
ぶん 母ちゃん、大丈夫？
母ちゃん 床に敷いた布団で寝れないんだから、仕方ないだろ。
ぶん 母ちゃんがソファで寝るようになってから３ヶ月だね。
ちび 何もかもあのバカのせいだよね。とめが母ちゃんの布団におしっこするから、布団で寝れなくなったんだもん。
母ちゃん まあ、いいけどね。ヤツにはそれなりの理由があるんだろうから。
ちび あたし、許せないよ、あのバカ。拾ってくれた母ちゃんに対して何たる無礼！ 何たる迷惑！ 自分の立場、分かってんのかね。
母ちゃん い、いや。それは・・・（私にも原因が）。
ちび だから、あたし、最近はヤツに毎日、猫パンチ１０回はお見舞いしてるんだ、ふんっ。
ぶん だいぶ、応えてるみたいだよ、うふ。
とめ 兄貴、姉貴、あたいだって、本当は「いい子」でいたいんだィ。
ぶん でも、どうしたの？
とめ だって、母ちゃんがあたいのこと、兄貴や姉貴に比べて、「出来が悪い」だの、「ぶさいく」だの言うから・・つい反抗したくなって。わ～～ん！
ぶん う～む。でも母ちゃんは、口は悪いけど、オレたちの生活面での差別待遇はしてないと思うよ。
とめ そ、そうかなあ。あたい、捨てられるんじゃないかと思って、ヤケになってたかも・・・うえっ、クスン。
母ちゃん いったん拾った猫を捨てるようなマネだけはしないぞ、このバカ！
ぶん・ちび あ～あ。また、いつものケンカだねえ。
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