ジジの贈り物

 

   先回は、ご近所のジジを送る詞を、飼い主さんの了承を得てこのブログに載せました。  その一家のお母さんから、お通夜の晩にジジの俤を見たと報告がありました。 室内をジジの影が動いていくのにお母さんが気付き、ふと妹猫のリンちゃんを見たら、リンちゃんもそれを目で追っていたのだそうです。 一緒に生まれ育ったリンちゃんと、拾ってくれたお母さんと、一番愛しい大事な人のところへ、ジジはちゃんと旅立ちの挨拶に来たんですね。
 

   今日、別の知人からいただいたお便りで、そのお宅の愛猫も、先月末に亡くなっていたことを知りました。 やはり、心優しきご家族に長年大切に飼われ、交通事故で怪我をした後も手厚い看護を受け、不自由な体で頑張っていたそうです。 
 

   猫のいる家の空気はあたたかいような気がします。 その小さな生き物をいとおしむ人の気持ちが空間を温めているのです。 そして猫も人の気持ちにこたえ、温かい空気はよりよい形の循環を生んでいきます。 言葉など介在しないほうがよいのかも知れません。
 

   政治家は虚言を弄し舌禍頻々、企業は大嘘をつき、庶民は互いに罵り傷つけあう、こんな人間世界、言葉はもはやマイナスの機能しか持たなくなっています。   私の知り合いの猫たち、さぞ、天国で人間の世の行く末を心配していることでしょう。

    

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