母ちゃんのよれよれイタリア一人旅(2)

  ナポリの給油所は、日本のジュースの自販機より小さくてボロっちい。 皆、道路端に停車して給油する。
  どど~んとでっかいヌオーボ城。 日曜日で閉館。
母ちゃんはずうずうしく「シャッター押してくださ~い」と通りがかりの人に頼み込む。

ただし、人品を見極めてから。治安の悪いナポリでは人選を誤るとカメラを持って行かれる可能性あり。
  こちらはナポリ王宮。植栽が南国そのもの。
日向は40度くらいあるのかな。 ただし、日本と違って湿度が低いので日陰に入ると涼しい。
  ナポリにはハトが多い。 
  ナポリの下町の市場。 ワンさんもおいしいモノを探している。 ちなみにウンコ袋を持って歩いている飼い主はゼロ。 食べ物屋の前だろうが教会の前だろうが、道は犬の糞だらけ。 そんなことを気にしていたら、ナポリでは生きていけない。
  ひときわ活気のある魚屋の店頭。 南イタリアでは日本と同じく魚をよく食べる。
  色鮮やかな南国の果実がてんこ盛りの果物屋。 とにかく、なんでも安い! この市場があれば、母ちゃんはここで暮らしていけそうだ。
  ガラリと雰囲気が変わって、ここはナポリ郊外のカゼルタ宮殿。 当時の王様が、「フランスのベルサイユ宮殿に負けてたまるか」と財力を注ぎ込んだらしい。
  とにかく、広い! この炎天下、ミニバスや馬車でないと行きづらい庭園の端っこまで歩きに歩いた!
  庭園の端にある彫刻と泉。 水と緑と、白い彫像のコントラストがさわやかで美しい。
  カップルと家族連れしかいないイタリアの景勝地で、東洋人の女が一人でのほほんとぶらつく姿は、珍しかったであろう。
  宮殿内部は荘厳。 外の暑さがウソのよう、ひんやりと心地よい空間。
  これでもかとカネをかけたらしい部屋が延々と続く。
母ちゃん、(変な表現だが)目が満腹になって、「もういいや」状態に陥る。
  ナポリに帰る列車の時刻を聞き忘れたので、この豪壮な建物とはサヨナラして駅に向かう。 と、ところが! 今夕、ナポリから空路シチリアに向かわなければならないのに、ちょうどよい列車がない。 
イタリアに来て初めて、仕方なくタクシーを拾った。ぼったくりが横行しているので、乗る前に値段交渉。
運ちゃんは陽気なイタリアーノで、ちょっときわどい会話を楽しみながらナポリ帰着。

ではまた。第3回をお楽しみに~。

 
 

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