147 再び、天国のぶんより

天国のぶん お~い、とめ。新年おめでとう。

とめ    あ、兄い。お久し振り。今年もよろしく。相変わらず、神様んちで接待役をやってるんで?

天国のぶん うん。その後、ちびの具合はどうだい?

とめ    姐御はね、いろいろ大変だったんすよ。でもまあ何とか。

天国のぶん おまえと母ちゃんは?

とめ    あたいも母ちゃんも、姐御の看病で大忙し。

天国のぶん ふ~ん。おまえもオトナになったんだなあ。

とめ    これでもあたいは、ちゃんと兄いの後を継いでるんだよ。お客さん来た時は、兄いに代わって愛嬌振りまいてるし。

天国のぶん へ~。ツンデレのおまえがなあ。

とめ    兄い、そろそろこっちへ生まれ変わってくる気はない? 母ちゃんも、平気そうにはしてるけど、1日も兄いの事を思わない日はないみたいだよ。

天国のぶん う~ん。そうしたいのはやまやまだけど、神様がオレの接待ぶりを気に入って離してくれないんだよ。

とめ    頼むよ、待ってるからね。

  というような交信を、2匹がしているようなのです。実際、ウチに来るお客さんは、「とめが愛想よくなった、ぶんの後を継いだんですね」と言ってくださいます。