天国のぶん お~い、とめ。新年おめでとう。
とめ あ、兄い。お久し振り。今年もよろしく。相変わらず、神様んちで接待役をやってるんで?
天国のぶん うん。その後、ちびの具合はどうだい?
とめ 姐御はね、いろいろ大変だったんすよ。でもまあ何とか。
天国のぶん おまえと母ちゃんは?
とめ あたいも母ちゃんも、姐御の看病で大忙し。
天国のぶん ふ~ん。おまえもオトナになったんだなあ。
とめ これでもあたいは、ちゃんと兄いの後を継いでるんだよ。お客さん来た時は、兄いに代わって愛嬌振りまいてるし。
天国のぶん へ~。ツンデレのおまえがなあ。
とめ 兄い、そろそろこっちへ生まれ変わってくる気はない? 母ちゃんも、平気そうにはしてるけど、1日も兄いの事を思わない日はないみたいだよ。
天国のぶん う~ん。そうしたいのはやまやまだけど、神様がオレの接待ぶりを気に入って離してくれないんだよ。
とめ 頼むよ、待ってるからね。
というような交信を、2匹がしているようなのです。実際、ウチに来るお客さんは、「とめが愛想よくなった、ぶんの後を継いだんですね」と言ってくださいます。