これは、ある旅行から帰宅した母ちゃんと猫どもの話です。母ちゃんは、猫どもが喜んで出迎えてくれると頭から信じ込んでいました。(留守中の彼らの世話は、近所のNさんに鍵を預けてお願いしてあった)
母ちゃん ただいま~ (玄関の音、ガチャリ)
とめ・ちび ・・・(不審な顔つきで遠くにいて、近寄って来ない)
母ちゃん オマエたち、不人情だなあ。ま、仕方ないか。私の留守
中も生活は保障されてたんだし。
とめ (やっと足元に来る)Nおばちゃん、すごく親切に面倒見
てくれたよ。
母ちゃん それはよかった。で、ちびは?
とめ Nおばちゃんが来ても全然寄り付かないから、あたい
困っちまった
母ちゃん しょうがない猫だな、ちびは。
とめ あたいが2匹分、一生懸命愛想をふりまいたんだ。
本当に疲れたよ~。
母ちゃん オマエにはぶんが乗り移ってるんだよな。
「来訪者には笑顔で接客」の精神を引き継いだんだ。
ちび ふん、二人して勝手な事ばっかり言ってる。
あたしの繊細な性格をちゃんと理解してよ!
天国のぶん とめ、よくやった。その調子で頑張ってくれ~。
とめ 母ちゃん、今、天国の兄いから褒言葉をもらった。
母ちゃん そりゃいいが、ぶんは何故とめとしか通信しない?
母ちゃんだってぶんの声を聴きたいよぉ。
とめ 生き物にはそれぞれ「持って生まれた役割」ちゅうもん
があるんやで。
母ちゃん オマエ、急に関西弁になったな。何かエラソーな事いう
時、そうなるのか?
とめ ああ。方言変えると人格も変わるんや。便利やでェ。
我が家の問題児:とめは、普段は東京・下町の不良娘のコトバですが、何か飼主に説教じみたことを言う時は、関西弁になります~(-_-;)