天国のぶん やあ、とめ、元気かい?
とめ あ、兄貴。
天国のぶん ちびは大丈夫かい?
とめ うん、毛もだいぶ生えそろってきて、食欲もあるよ。
天国のぶん そいつは何より。でも、オマエも最近具合悪かったそうじゃないか。
とめ ・・・兄貴は何でもお見通しなんだ。
天国のぶん オマエ、ちびのことを心配し過ぎて、血尿出したんだってな? 本当か。母ちゃんが夢でオレに言ったぞ。
とめ ・・・うん、病院連れていかれた。
天国のぶん ダメじゃないか、オマエまで母ちゃんに負担かけちゃ。
とめ すんまへん。
天国のぶん 元気でいて、オレの代わりに、思う存分母ちゃんに甘えなよ。分かったかい?
とめ それって、兄貴がしたくて出来なかったことなんだね?
天国のぶん ああ。膝の上に乗るとすぐにハタキ落とされてた。
とめ 兄貴の言いつけなら何でも守る!
という訳で、以前はまったく私に寄りつかなかったとめが、四六時中、私が歩けないほど、足元にまとわりつくようになりました。やはり2匹は今でもこんな交信をしているようです。