146 天国からの指令

天国のぶん  やあ、とめ、元気かい?
とめ     あ、兄貴。
天国のぶん  ちびは大丈夫かい?
とめ     うん、毛もだいぶ生えそろってきて、食欲もあるよ。
天国のぶん  そいつは何より。でも、オマエも最近具合悪かったそうじゃないか。                           
とめ     ・・・兄貴は何でもお見通しなんだ。
天国のぶん  オマエ、ちびのことを心配し過ぎて、血尿出したんだってな?  本当か。母ちゃんが夢でオレに言ったぞ。                          
とめ     ・・・うん、病院連れていかれた。
天国のぶん  ダメじゃないか、オマエまで母ちゃんに負担かけちゃ。
とめ     すんまへん。
天国のぶん  元気でいて、オレの代わりに、思う存分母ちゃんに甘えなよ。分かったかい?
とめ     それって、兄貴がしたくて出来なかったことなんだね?
天国のぶん  ああ。膝の上に乗るとすぐにハタキ落とされてた。
とめ     兄貴の言いつけなら何でも守る!

 という訳で、以前はまったく私に寄りつかなかったとめが、四六時中、私が歩けないほど、足元にまとわりつくようになりました。やはり2匹は今でもこんな交信をしているようです。