130 母ちゃんの雪掻き

母ちゃん  痛っ。うう~。
ぶん     どしたの、母ちゃん。
母ちゃん  先日の雪掻きのせいでちょっと筋肉痛かも。
ちび     窓から見てたら、母ちゃん2時間くらい大スコップ振るってたね。
母ちゃん  最初は3人くらいだったけどな。そのうちだんだんマンションの住人が出てきてくれたよ。寝坊の若者も出てきた。
ぶん    よかったじゃない。でも母ちゃん年の割に無理しすぎ。
母ちゃん  何を言うかッ。こういう時こそ、中高年が体に鞭打ってでも若いモンに範を垂れなきゃならんのだッ。ふだん人間関係の希薄な集合住宅だから、いっそう必要なんだ!
とめ     うるさいなあ、演説ぶつなら公園でやってんか。昼寝もでけへん。
母ちゃん  黙れ、このクソ猫。
とめ     母ちゃん、言われとったやないか。「ここは若い者に任せて休んで下さい」って。そんで気ィ悪うしよってん。
ちび     それはいけないねえ。そんな当節珍しい、労りの心を持つ若者にふくれっつら向けるなんて。
ぶん     まあ、何を言ってもムダ。ささ、昼寝の続きしよ。

 
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