67 60代頑張る!?

 

   このところ仕事が煮詰まって、体がいくつあっても足りないほど忙しい、と母ちゃんは愚痴をこぼすが、なに、その合間を縫って2回ほど息抜きをしているのだ。 オレは知ってるぞ~。 近くはサイモン&ガーファンクルの東京公演、さかのぼって、美川憲一&コロッケの歌謡・物真似ジョイントショー。 この二つ、共通点って何もない。 前者はフォークロックで世界の頂点に立つデュオだし、後者はどろどろのド演歌怨み節(+お笑い、なんてこった!)。 母ちゃんの情緒面は完全に分裂しているんだろうとオレは疑っている。
 

   S&G公演のことは前回書いた。 美川のショーに言及するのは今回が初めてだ。 これも母ちゃんが子供の頃から好きだった歌手で、デビュー当時は直立無表情で宙の一点をみつめて歌う、寡黙な青年であった。 「柳ヶ瀬ブルース」や「さそり座の女」などの大ヒットを飛ばしたあと、長らく地方巡業(ドサ回り)で苦労していたらしい。 十数年前しばらくぶりでTVで見たら、性別不明のキンキラ衣装、芸能界を斬りまくる毒舌の数々、その「オネエ言葉」、すべてにブッたまげて母ちゃんは腰を抜かした。 変わらないのは髪形と声だけであった。 コロッケが美川の物真似をしたのが、芸能界復帰の引き金になったというから、世の中何が起きるかわからない。

   さて、母ちゃんが初めて見たホンモノは、なるほど中性的で妖しげな魅力があった。 考えてみれば、このヒトもすでに60歳を過ぎているのだ。 ありていに言えば還暦過ぎたオネエキャラだが、歌唱力がその不思議な存在感を裏打ちしているので、ちっとも見苦しくはない。 母ちゃんは客席に下りてきた美川と握手が出来て感激していた(柔らかでスベスベで、男の手ではなかったそうである)。 ほんとうにミーハーだなあ。
 

   母ちゃん、S&Gも美川も60歳過ぎて現役で舞台やってるんだよ。 オレたち猫3匹は、母ちゃんの扶養家族なんだからね。 愚痴ってばかりいないでもっと頑張れよっ。
 
  

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