ぶん とめ、オマエ、最近太ったんじゃない?
ちび ころっころじゃないか。ウオンバットみたい、きゃははは~。
とめ そういう姉貴は骨皮筋エ門じゃねーか。
ちび 何をぅ、それが姉貴に向かって言うコトバか! くそガキめ。
ぶん ま。まあ、二人とも。いいじゃないか、太ってたって痩せてたって。
ちび じゃあ、兄貴はどっちがオンナとして魅力あると思う?
ぶん う・・・・
とめ 兄貴ぃ。遠慮なく言いなよ。恨みっこナシで聞くからさ。
ぶん (嘘だ、どちらかの肩を持てば、家庭争議になる。う~ん)
あ、あのう。
ちび アタシの、この無駄肉のない体、しなやかな脚線美。
とめ あたいの、このふくよかな安定感ある体。
ぶん どちらも捨てがたい魅力ですよぉ。
母ちゃん オマエたち、何をゴタゴタもめてるんだ?
ぶん あ~ん。母ちゃん、助けてぇ。
母ちゃん 何? ふむふむ、そーか。 ははは。
ちび・とめ ・・・・?
母ちゃん なあ、ちび・とめ。そんな事より、中身だぞ。性格が悪いと誰からも相手にされないんだぞ。オマエたち、態度デカすぎ。拾ってやった母ちゃんにも、育ててくれた兄ちゃんにも、だ!
ちび・とめ ・・・へ~い。
母ちゃん わかったかっ。
ちび・とめ (結局、これが言いたかったんだな。とりあえず頭下げておこうっと。納得できないけど。母ちゃんの性格だって相当のモンだけどな)