ぶん あ~あ、ダメだ、こりゃ。
ちび どうしたの?
ぶん 母ちゃんが新しいケータイをいじってるんだ。
ちび えっ!母ちゃんケータイ持っていたっけ?
ぶん 一応持ってたけど、面倒くさくて、全然使っていなかったんだよ。
とめ へ~え。基本料金払ってたんだろ? バッカじゃねーの。
ぶん 会社から旧型の使用期限通知が来て、新しい機種になったんだけど、やっぱり使うのイヤみたいなんだ。
ちび だって母ちゃんは、一応パソコンは使うじゃないか(分野によるけど)。
ぶん パソコンは画面もキーボードも大きいだろ。母ちゃんはあのキーボードを「この野郎っ」って叩きつけるのが好きなんだなあ。
とめ それが何でケータイになるとダメなんでぃ?
ぶん 小さい画面でコシャコシャ操作するのが嫌いなんだろ。
とめ ケッ。要するに不器用ってことじゃねーか。
ちび ま、まあ。そういうことになるかも知れないけど。
ぶん 母ちゃんがケータイ嫌いな訳は、他にもいろいろあるんだよ。
ちび ああ、以前に聞いたね。ネット犯罪の温床になるとか、恋人との別れ話でさえメールで済ませるヤツがいるとか、人との会話中にケータイ見るのは無礼だとか、メールの返事が即来ないとイラつく依存症人間が増えるとか、とにかくもう、悪い面ばかりあげつらっていたね。
ぶん ところがねえ、街中の公衆電話が激減して、緊急時にはお手上げなんだ。そこで、さしもの頑固者も・・・
とめ 敗北したってワケだ。うきゃきゃきゃ、ざまーみろぃ。
ぶん これ、とめ。言葉を慎みなさい。
とめ あたいに人間の手指があったら使いこなしてやるんだけどな。
母ちゃん 黙って聞いてりゃいい気になりおって。とめオマエだけ晩飯抜きっ!
とめ 母ちゃん、ごめんよぉ。もう二度とバカとか不器用とか言わないから勘弁してくれ~。
ぶん・ちび ・・・・(アイツ、火に油を注いでる)
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