母ちゃん ああ、また新聞が・・・
ちび どしたの、母ちゃん。
母ちゃん 噛まれてグシャグシャだよ~。
とめ 兄貴の仕業だね! ほんっと、おバカ、仕方ねーなあ。
ちび おまえ、鬼の首を取ったように言うね。
とめ だっていつもこの欄、あたいの悪口ばっかりだもん。たまには・・・
母ちゃん 分かった、分かった。ぶんはどこに行った?
ちび 叱られそうな気配を察して、逃げたよ。
とめ そう言えば、兄貴は母ちゃんが新聞読んでたら、必ず上に乗るね。
母ちゃん 落ち着いて新聞を読んでいられないんだよ。
ちび 新聞に母ちゃんの関心を持っていかれるのが、イヤなんじゃない?
とめ そうだ、嫉妬だ!
母ちゃん 新聞にヤキモチ妬いてどうする。
ちび まあ、まあ、母ちゃん。いいじゃないか、兄貴は母ちゃんのことが好きだから、いつも自分の方を向いていてもらいたいんだよ。
母ちゃん でへへ、そうかな。♪
(母ちゃん、ニマニマしながら外出する)
とめ 単純だなあ、もう機嫌直したぞ。
ちび これで兄貴が叱られないですむね。家内安全って、このことだよ。
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