101 暴走自転車
ちび ねえ、兄貴、母ちゃん、ちょっとヘンじゃない?
ぶん ああ。落ち込んでるみたいだね。
とめ 普段が元気過ぎるから、あれくらいでちょうどイイんじゃね?
母ちゃん うっ。ぐすん。わ~ん!
ぶん 母ちゃん、どうしたの。いい歳してさ。
母ちゃん 暴走自転車にはねられた。
ちび えっ。怪我はしなかった?
母ちゃん かすり傷だけど。中学生くらいのくそガキが二人乗りしてる自転車が、真っ向から凄いスピードでやって来て、避けようとしたら転んだ。
ぶん 相手は何も?
母ちゃん 「けっ、馬鹿ババア」って笑いながら捨て台詞残して去ったよ。
ちび それはひどいっ!母ちゃん怒らなかったの?
母ちゃん 怒るよりも、あんな奴が存在してる事自体がショックでさあ・・・。
とめ だらしねーな。いつもあたいを叱ってる調子と違うじゃん。
母ちゃん だってェ・・・
ぶん 母ちゃん、経験不足だよ。世の中にはそういう人間がいっぱいいるんだ。オレも放浪時代、ずいぶんひどい目に遭ったもんさ。
ちび そう言えば、あたしも。
とめ 結局、あたいが世間知らずだって言いたいんだろ。
(とめは捨てられて30分後に拾われ、苦労知らずの猫)
ぶん・ちび ・・・まあ、今回は、とめと母ちゃんが「同格」ってことかなあ。
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