104 母ちゃんキレる
ガチャッ。どどどどっ。
ぶん ん? 何だ、何だ?
ちび 母ちゃんがすんげー勢いで帰ってきたよ。
とめ 口がヘの字に曲がって、目が釣り上がってらぁ。
ぶん 母ちゃん、どしたの。
母ちゃん 知り合いと隣町の駅で待ち合わせたら、30分経っても来ないから帰ってきたっ。ホントに若い奴等はなっとらん!
とめ 母ちゃんがケータイ持たねーのが、悪いんじゃね?
母ちゃん 何をぅ。もういっぺんほざいてみろ、とめ。
とめ だって、そういう時に便利やんけ。
ちび 母ちゃん、以前から、ケータイ持つと、簡単に「遅刻連絡」が出来て、ヒトは約束を守る努力をしなくなる、って言ってたよね。
ぶん うん。まあ、超緊急の際には必要だと認めてるらしいけどね。
母ちゃん 最近の若いモンは、別れ話もケータイのメールで済ませるんだってさ。ケッ。そのくらいじかに顔見て話してケジメをつけんかいっ。
とめ 兄貴、手がつけられやせんぜ。どうするぃ?
ピンポ~ン、ピンポ~ン
ちび は~い。今、ちょっと取り込んでまして。あ、ハイ、そうですか。
母ちゃん 何なんだよ~。
ぶん 母ちゃん、遅刻のヒトが謝りにきたよ。若いヒトだよ~。
とめ すいませんね、わざわざ。いえ、ウチの婆あは馬鹿で頑固でどーしよーもないんでして・・・
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