127 スペシャル・ゲスト

ぶん    わ~い、お客さんだいっ。
(ちび、即座にカーテンの後ろに隠れる)
とめ    これで今夜は退屈しねーな。
ぶん    うん?
とめ    兄い、どうしたぃ?
ぶん    なんかいつもと違う。なんかヘン。
とめ    あ。母ちゃんがいつもと違う言葉しゃべってる。
母ちゃん こらこら、お前ら、失礼があってはならんぞ。この方々ははるばるフィンランドからいらっしゃったのだよ。
ぶん   ふ、ふぃんらんど?
母ちゃん サンタクロースの故郷の、寒い寒い北の国だ。
とめ    北海道とちゃうのか?
母ちゃん バカ。日本じゃないよ。
ぶん    お客さん、ふぃんらんどにも猫いますか?
お客さんA   Certainly. Actually we have two cats at home.
母ちゃん 可愛い猫2匹飼ってらっしゃるんだよ。
とめ    お客さん、あたいのこと、ブス、ブスって母ちゃんが言うけど、あたい、
そんなにブス?
お客さんB   No, not at all! Tome-chan is very cute.
とめ    何だか知らんが、褒められてるような気がするにゃ。
母ちゃん 図に乗るな、とめ。お客さんは異国の猫に気を遣ってるんだ!
とめ    母ちゃん、嫌い。お客さん大好き~っ♪

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