オトナ猫が面白い

 

   子猫が可愛いのは当たり前である。 肉食の哺乳類の子には、独り立ちするまで親が必死で生きるための技を教え込む。 「私はまだコドモです。保護してください」と周りにサインを発し、毎日遊びながら狩の技術を獲得していく。 必修科目を懸命に習得している姿なのだが、人間の目にはころころ動き回る有様が「きゃ~可愛い」としか映らない。
 

  かくして子猫大好き人間が巷にあふれかえる。 だが、私は昔からオトナ猫の方が好きである。 一人前の狩人となって余裕も出来、各個体特有の性格を発揮するようになってからが面白い。 我が家のぶんは元オトコだけど、めちゃくちゃ優しくて絶対に怒らない。 自分のことは放っておいて他猫ばかりか飼い主の面倒まで見る(だからこのブログを作ったのです)。 元オンナのちびは誇り高く怒りっぽい性格、気に入らないことがあるとシャーシャー威嚇する。 だが、基本的に飼い主には拾ってくれた恩を感じていて、挙措わきまえた所もあるから、オトナ同士の会話ができる。

   同じく元オンナのトメ。 これが問題。 こいつとは永久にオトナの会話ができないんじゃないかと最近思うようになった。 ウチに拾われてきた時は、人間一人・猫二匹の社会構成が出来上がっていたので、もしかしたらコイツはmajority側の構成員だと勘違いして育っちまったのではないか。 飼い主が呼んでも来ない、叱っても聞かない。 抱っこすると引っ掻いて逃げる。

   ああ、人間社会と同じで、十人十色、性格さまざま、だからこそ面白い毎日なのであります。 ま、私自身は、猫には許容範囲が広いけど、人間(のオトナ)には狭量であると、自らを戒めております。

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