ぶんの子供返り

 

   年下の猫達の養育係であり、かつ彼女らに規範を示すべく行動していたぶんの様子が最近変わった。 飼い主にとっては最大の迷惑・「真夜中の運動会」の音頭はバカ子猫・トメがとっていたのであるが、ここ数週間、ぶんが率先して暴れているのである。
 

   また、早朝6時40分、私が出勤しようとすると、家具の上に乗ったぶんが、ニャーニャー鳴きながら私の頬に猫パンチを食らわす。 まるで、「母ちゃん、行くな」と言われてるようで妙にせつない。 家具の上を飛び移りながら私の後を追い、しきりに何かを訴えているようなのである。
 

   人間の場合であると、幼児期の子供が、新たに生まれた弟・妹に母親の愛情を独占され、わざと母親の気を引くような粗暴な振る舞いをすることが知られている。 これを「子供返り・退行現象」などと言うのだそうな。 「あんた、お兄ちゃんでしょ。いい子にしてなきゃダメよ」となだめても聞くものではない。  人間も猫も同じようなもので、ぶんは、きっと後輩の猫2匹の相手に疲れ果て、飼い主の私に「オレだって面倒見るより、見てもらう方がいいんだよう」と自己主張を始めたに相違ない。 今、パソコンに向かっている私の膝の上で、ごろごろ喉を鳴らしている。
 

   思えば、今まで、ぶんの性格のよさに頼り切り、私自身いろいろなことをさぼってきた。 「まっくろ黒すけ」のはずのぶんの首の下に、白い毛が数本生えているのを発見。 ストレス性の白髪かなあ。
  

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