我が家の猫ども(完全室内飼い)と遊んでいて、感心させられることがある。たとえば猫ジャラシをチビに投げかけると、チビは物凄い勢いで飛びつき、必死で追い回す。戸外で狩が出来ないのだから、溜め込んだエネルギー量は莫大で、私など突き飛ばされることもしばしばである。さぞかし他の2匹も一緒になって飛びかかってきそうなものだが、意外や、彼等はおとなしくチビの動きを見守っているだけだ。そして、今度は猫ジャラシをトメに向けると、その途端にチビは見守る側にまわる。ブンも、もちろん手出しをしない。自分の順番を待っているのである。
以前からの持論であるが、もうそろそろ、「ケダモノじみた」とか「畜生道」などの言葉をなくしてはいかがか。ニンゲンさまは確かに科学技術を発達させ、また道義的に立派な人もたくさんいるのであるが、昨今、政界から庶民に至るまで、ナサケナイ事件が多すぎる。どこの党でもいいから「一緒になって」とすがりつく与党には、プライドやポリシーのかけらもない。庶民は庶民で「子供が邪魔になった」、「誰でもいいから殺したかった」等の理由で、動物たちもあいた口がふさがらないような事件を起こし、裁判員たちを暗澹たる気持ちに落とし込む。神聖なる国技の相撲まで、八百長で汚されてしまった。
万物の霊長たるヒトとして、動物たちに恥じない生き方をしたいものである。