「ある日の猫一家」その80   実家に帰らせていただきますっ

 

 

母ちゃんが窓枠に布団を干した。

「トメ、何やってんの」

「兄ちゃん、ここを潜って階下に降りようよ!」

     
 

「じゃ、行くよっ」

「あ。 待って。 オレも」

     
 

「アンタがそんなことじゃあ、あのくそガキの躾はどうするのさ」

「す、すみません」

「実家に帰らせていただきますっ」

     
 

「・・・・だけど、ちび、オマエ、帰る所あるの?」

「・・・・よく考えたら、なかった」

   

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