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151. 78 ぶん、ご心配かけまして
とめ   お帰りなさ~い、兄ちゃん。 ぶん   ああ、とめ。やっとデキモノ切除の傷跡の抜糸してきたよ~。ふう~。 とめ   お疲れさん。で、どうだった? 検査結果。 ぶん   悪性腫瘍じゃなかった。脂肪腫だって。 とめ   何それ? ぶん   おれ、デブだから、体の中にいろいろ油分がたまるんだろ。 とめ   そんなあ。あたいもデブだよお。 ぶん   お前はまだ若いからな。歳取ると、いろんなコトがあるんだよ。 とめ   ふ~ん。じゃあ、母ちゃんもそうなのかなあ。  ぶん   あのヒトは飲んべえだから、肝臓こわすかもね。 とめ   母ちゃん、機嫌よさそう。兄ちゃんのおデキの結果が判って、安心したんだ~。この10日間浮かない顔してたもん。 母ちゃん  本当さ。仕事が手につかないほどだったよ。ところでアイツは? ちび   しゃーっ とめ   あ、姉ちゃん、またやってる。 ぶん   おれが病院から帰ってくると必ずこうなんだから。 母ちゃん   実は、病院行く前、ぶんをキャリーケースに入れる段階で、すでにああなってるんだよ。 とめ   へえー。じゃあ、病院のニオイが原因じゃないんだ。 ぶん   何かヘン、いつもと違う。そういう雰囲気を感じ取るんじゃないか。 とめ   難しいヒトなんだね、姉ちゃんは。 母ちゃん   これが、地震予知能力があって騒ぐ猫っていうのなら、利用価値は高いんだけどねえ。TVに出して、あたしが稼ぐ。 ちび   しゃーっ。ぱしっ(猫パンチ)。 母ちゃん   いてっ。    ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

152. 「ある日の猫一家」その93   女好きで悪いか
「オレ、女のお客さんに抱っこされるの大好き」 デレデレ~♪ 「・・・う。 男のお客さん」 前足が硬直している 「姉ちゃん。 兄ちゃんって、ああいうヒトだったの?」 「ま、オトコなんて、こんなもんでしょ」 「オマエだって、この前、TVでイケメンの追っかけしてたよな」 「ふんっ」     ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

153. 73 平成マスコミ有害論
ぶん   ねえ、まだTVでS容疑者の覚せい剤事件やってるよ。 生育環境とかさあ。  ちび   うんざりだねえ。 なんでそこまでほじくり返すんだろ。 とめ   決まってるじゃねーか。 口あんぐりあけてTV見て「へ~」とか言うヤツがいるからだろ。 需要と供給の原理さ。 ぶん   オマエ、不良のくせに、時々マトモなこと言うね。 ちび   だからこの子は本当はアタマいいんだってば! とめ  だけどよう、兄貴。 生育環境云々で犯罪者になっちゃいけねーなぁ。 ぶん   そうだね。 S容疑者のことは別にしても、今の世の中、何でもかんでも他人や環境のせいにして、自分の弱さを肯定する風潮はよくないね。 とめ   そうだそうだ。 いい歳ブッこいて甘えるんじゃねーよ。 ちび   あたしもとめも、親の顔さえ覚えないうちに捨て子にされて苦労したけど、まっとうに生きてるよね。 ぶん   ・・・(よく言うよなあ。オマエら、近所で有名な乱暴者のくせに) とめ   とにかく、マスコミなんてものに煽られちゃダメなんでぃ。  ぶん   それはそうだね。 何かあるとワ~って大騒動して、必要以上にいじくり回して、あきたらポイだもんな。 ちび   日本人て、そもそもそういう気質なんじゃないの。 芸能人だって、食べ物だって、ペットだって、そういう扱いだよね。 とめ   ちょい待ち。 そのペットという言葉、やめてくんなよ。 ちび   だってもうマスコミによって定着しちゃってるんだから仕方ないだろ。 とめ   あたいたちは、母ちゃんのペットかい? あたいはイヤだよ、そんなの! ぶん   じゃあ、とめ、何て呼べばいいんだい? 母ちゃん   うるさいっ。 眠れないじゃないかっ。 また3匹でどうしようもない議論してるな。 呼び方なんかどうだっていいじゃないか。 3匹   母ちゃ~ん。 母ちゃん   ま、しいて言えば、世話の焼ける居候かね。    ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

154. 94 とめ仰天
とめ   ねえねえ、兄貴、なんでこの頃、母ちゃん毎日ウチにいるの? ぶん   母ちゃんはね、仕事辞めたんだ。 とめ   どひゃ~っ。じゃあ、あたいたち、どうやって食ってくのん。 ちび   騒ぐな、おまえはすぐソレなんだから。 とめ   だってぇ。 ぶん   何か、新しいコト始めるらしいよ。今はその準備期間だって。 ちび   まあ、32年間ご苦労サンでしたって言ってやろうよ。 とめ   不安だなあ。大震災があって世の中ひっくり返ってるっていうのに、母ちゃんみたいなヌケサクに次の仕事あんのか? ぶん   うるさいよ、おまえは。辞めちゃったもんは仕方ないだろ。オレだって止めようとしたんだぞ、必死で。 とめ   どうやって? ぶん   毎朝、母ちゃんの出勤前にニャーニャーすがりついて説得を・・・ ちび   バカッ。それ、違う。「出かけるな」ってわめいてるように見えるだけ。 とめ   とにかく、無鉄砲、無分別だよ。いい歳ぶっこいてサ。 母ちゃん   悪かったな、いい歳で。 3匹   あ~ん。ごめんなさい。もう言わないから、ちゃんと食わしてください~。 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

155. 「ある日の猫一家」その110   姫と爺
~上段から(エライ順)~ 姫 女官長 兼 運動指南役 お守り役の爺(じい) 姫はコワイ女官長の言うことなら従う 「ささ、姫さま。ここまでお飛びなさいませ」 「わかった」 じいのいう事は 「姫さま。新聞ぐらいお読みなされませ」 「いやじゃ」 だけど 「昼寝の布団には、じいが最適じゃのう」 「・・・う~む」     ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

156. 92 兄貴の威信回復
ピカッ、ゴロゴロ、ドッカ~ン! ちび    「きゃ~っ」 とめ    「うっひゃ~、怖いよぉ」 時ならぬ冬の稲妻に、我が家の肉食系女子どもは顔色をなくし、家中を駆け回っております。 ぶん    「ん? なんだ、なんだ。おまえたち、何をそんなに騒ぐ」 我が家でただ一人の男子(草食系)は平然。 ちび ・ とめ 「だってぇ、雷サマが、あんなに暴れてるよ~」 ぶん    「まあ、ここに落ちることはないだろ」 ちび    「兄貴は平気なのかい?」 ぶん    「騒いで何になる。落ちたら落ちたで仕方ないだろ」 とめ    「兄貴ぃ、以外に強いんだね」 ピカッ、ゴロゴロ、ドッカ~ン! ちび ・ とめ 「ぎゃ~」 母ちゃん  「ぶん、よかったね」 ぶん    「何で?」 母ちゃん  「日頃女どもにバカにされてるから、威信回復じゃないか」 ぶん    「えへ・・・」 どっどっどっどっ (ちび・とめの逃げ回る音) ぶん    「あっ、痛い。母ちゃん、こいつら、おれを突き飛ばしたぁ」 ま、単に鈍くてトロくて物ぐさなだけなんですけど、ぶんの名誉のために黙っておいてやりました。 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

157. 「ある日の猫一家」その75   トメの学習意欲
「兄ちゃん、矜持って何?」 「えっ・・・・姉ちゃんに聞いてみなさい」 「姉ちゃ~ん、矜持、きょうじ~。 教えてよお」 「すーすー」 「新聞くらい読めって言ったくせに。 オトナって勝手なんだから」 「アンタが答えてやんないから、 トメがうるさくてさ」 「・・・あのコトバは使い方が難しいんだ」     ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

158. 「ある日の猫一家」その108   おい、オマエら~
「兄ちゃんがどうしても猫草食べろって」 (猫草:体内の毛玉を吐き出させる草) 「でもマズイし、キレイじゃないし・・・」 「あたい、キレイなお花のほうがいいもん。 ねっ、姉ちゃん」 「うん、そうだね」 「オレが体のためになると思って言ってるのにっ」  兄ちゃんの思いをよそに、ベランダでは次々にキレイなお花が咲くのでありました・・・     ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

159. 「ある日の猫一家」その211   居酒屋「にゃんにゃん」
とめ 「兄貴~。マタタビ板そろそろ譲ってよ」 ぶん 「やだね。オレが普段どんなにオマエのお守りでストレスたまってるか、知ってんのか。うえ~い、ひっく」 20分後 「やっと兄貴が替わってくれた。わ~い。あたいもオトナの仲間入りだあ」 ちび 「おい、とめ。ガキのくせして酔っ払ってんじゃないよ。マタタビ板、よこしな。オマエはあっちで遊んでればい~んだよ」 とめ 「・・へーい」 20分後のちび姉貴は、泥酔状態で、見るに耐えかねました。 (とめより)  *画面左上の猫ブログバナーを押して投票してくださると嬉しいです♪  

160. 35 家庭内難民
母ちゃんはこのところ夜は布団を抱いてあちこち家の中をさまよっている。 以前にも書いたことがあるが、真夜中の大運動会がまたもや激化したのである。 酷暑の季節は冷房のあるLDKのフローリングの上に布団を敷いて寝ていたが、なにしろこのエリアは家の中では一番広いので、我々の格好の運動場になる。 火付け役はいつもトメだ。 チビを誘い、オレに無理強いをし、疾走・ジャンプ・格闘など、あらゆる騒動をやらかして倦むことがない。 階下にこの物音が響いていたらどうしよう、と母ちゃんは思い煩って睡眠不足に陥った。   先日、思い立ってLDKの床にあらん限りの布団・毛布・カーペットを敷き詰め、オレたちが騒いでも階下に響かぬように祈りながら、母ちゃんはソロリソロリと布団を抱いて玄関脇の小部屋に移動した。 この家でただ1つの個室である。 ここで思い切り眠りを貪ろうとしたのだが、そうは問屋が卸さない。 まず、その部屋のドアをチビが引っ掻いて「入れろ~」と騒ぎ、あんまりうるさいので母ちゃんが開けてやると、3匹ぞろぞろ小部屋に入ってきてここでまた小運動会を催す。 トメなんぞは母ちゃんの耳の穴に手を突っ込もうとする。 チビは腹の上で飛び跳ねる。 部屋の面積が小さい分だけ、母ちゃんへの当たりが頻繁になる。 オレだけだよ、比較的大人しいのは。 オレはやつらについて回ってるだけだからね。   結局、母ちゃんがこの家の中のどこへ逃げようが同じことだ。 オレたちは母ちゃんがいるところで騒ぎたいんだから。 えへっ。 気の毒だなあ。 リフォームしたばかりだけど、母ちゃんは一戸建てへ移ることを考え始めている。 猫が騒いでも階下に気を遣うことのない生活が理想だ。 でもそんなカネはない。 空高く晴れ上がった秋の日の午後、母ちゃんの気持ちは海底1万mまで落ち込んだ。 ←ご覧になってからポチッと押して下さると嬉しいです

161. 「ある日の猫一家」その95   どこの世界も後継者難
「姐さん、そろそろアッシに縄張りを任せておくんなせえ」 「ケッ。 よく言ーわ」 「縄張り巡回ってのはなあ、日々大変なんだぞ。 チェック箇所だって何十もあるんだ」 「オマエみたいな青二才には、まだまだ任せられないね」 「・・・ふん。 今に見てろ~」    ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

162. 「ある日の猫一家」その111   勉強しない子
「トメ、朝刊来たよ」 「ふーん」 「新聞読まないと世の中についていけないぞ」 「だって面倒くさいんだもん」 「姉ちゃんの言うことがきけないのかっ」 「るせい、クソばばあっ」 「!!!」 「まあまあ、お姉さん。 このヒト反抗期だから今なに言ってもダメですよ~」    ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました  

163. 95 とめ、実況中継
とめ   兄貴ぃ。母ちゃんは毎日何やってんの。机にいろいろ広げてさ。 ぶん   おまえの一番嫌いな事だよ。 ちび   うふっ。その通りだなあ。 とめ   何なんだよっ。 ぶん   勉強。 とめ   へぇ~。あの歳で。ほぉ~記憶力なんか衰退の一途だろうに。 ちび   おまえ、勉強してないわりに、時々マトモな言葉使うね。 ぶん   「覚えること」だけが勉強じゃないんだぞ。物事を調べたり、考えたりすることも勉強なんだ。母ちゃんは今、必死でそれをやってる(らしい)。 とめ   あぶら汗かいて、何かぶつぶつ言ってるぞ。あ、立ち上がった。 母ちゃん   うわ~い。分かった、分かった。2日考えて分かった! ちび   一生懸命なのはいいけど、うるさいなあ。 とめ   仕事に出てた頃のほうが平和だったね。母ちゃん、時々あたいをぶらさげて振り回すんだ。 ぶん   おまえはそのくらいされて当たり前だよ。わるさばかりしてるんだから。 母ちゃん   ぶんっ! 頼むから書類の上に寝ないでくれる? とめ   や~い、兄貴だって叱られてらあ。 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

164. 「ある日の猫一家」その85   今日は何の日?
居間の中 「母ちゃ~ん。 今日は何の日?」 「ちび、オマエ、どうしたんだ。 珍しく可愛いカッコして」 居間のドアの前 「母ちゃ~ん。 今日は何の日?」 「ぶん、オマエ、どうしたんだ。 珍しく怖い顔して」 玄関のドアの前 「母ちゃ~ん。 今日は何の日?」 「トメ、邪魔。 どいて」 「どうだった?」 「無視された」 「蹴飛ばされた」 「母ちゃん、知らないのかな。 2月22日にゃんにゃんにゃんの猫の日・・・何かおいしいもの買ってきてよお」     ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

165. 「ある日の猫一家」その55   姉ちゃん、冗談キツイよ~
「アタシがこんなに不機嫌なのに、誰も気付いてくれないんだから・・・」 「もういいよ、こんな家出て行くっ」 ベランダの隙間から顔を出す姉ちゃん 「・・・えっ! ちょ、ちょっと、姉ちゃんっ!」 「兄ちゃん! 姉ちゃんが飛び降りるっ!!」 「うん、まあ、よくあることだから。 下のぞいてるだけだし。 オマエ、気にしなくていいよ」 「えっ、そうなの」 

166. 「ある日の猫一家」その2   トメの天真爛漫
拾われて2日目 ソファの上でくつろいでいるのを発見 拾われて3日目の朝 こわいお姉ちゃんのそばで腕を組んで寝る 拾われて3日目の昼 さらに、こわいお姉ちゃんの腹の上で熟睡 拾われて3日目の夜 ついに勝利の万歳三唱

167. 「ある日の猫一家」その203   ラッシュアワー
マタタビ付きの爪砥ぎ器は人気の的 ちび 「どきな、とめ」 とめ 「イヤだよ~だ」 そのうち、ぶんまでやって来て大盛況 ぶん 「ちび、オマエばかり長く使って・・」 とめ 「あたい、次を待ってる間にオシッコしようかな~」 爪砥ぎが終わったら、引き出し隠れ とめ 「姉貴、早く出て~」 ぶん 「オレの番なんか回ってこないな」 この頃、通勤のラッシュアワーも忘れた母ちゃんは、近所の自然園の花を愛でるゆとりも生まれた     画面左上の「猫ブログ」バナーを押して投票していただくと嬉しいです

168. 「ある日の猫一家」その101   遊びとケンカは直結
「夏も近づく八十八夜~♪」 仲良くあやとりをしていたのに・・・ 「うにゃっ」 「にゃにおう」 突如始まるケンカ・・・ 「うっきー、兄ちゃんのボケナスっ」 「こんのクソガキが~」 「トメ、あんな兄ちゃんだけど、ホントは怒ったら怖いんだぞう」 「・・・へ、へい、わかりやした」    ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

169. 「ある日の猫一家」その51   さわらぬ神に祟りなし
むす~ 「うわ、ご機嫌ナナメだあ。 早めに逃げよっと」 「いつ爆発するかな」 ドキドキわくわく シャーッ 「やった! いつ見てもコワイ顔」

170. 「ある日の猫一家」その161   とめは容疑者
とめ 「あ、母ちゃんがコタツ布団乾しに来た」 ちび 「ねえ。 あの布団、 ひそひそ・・・」 ぶん 「・・・ま、まあね。 ひそひそ」 とめ 「何なんだよう。 兄貴と姉貴、あたいのことで内緒話か?」 ぶん 「ねえ、熊さん、コタツ布団にオシッコたれたの、とめだよねえ?」 クマ公 「えへっ。 実はオイラ、見てまして・・・」    ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

171. 「ある日の猫一家」その1   世渡り上手
「アタシ、この家に拾われてきました」 「どんな家族がいるのか、とても不安です」 「強そうなお姉ちゃんと、ボケかましのお兄ちゃんがいるようです」 「とりあえず、強そうなお姉ちゃんにコビを売ってみることにしました」

172. 「ある日の猫一家」その150   ぶんヤケ酒を飲む?
ぶん 「ん? またトメが変な格好してるな」 とめ 「うっせーな、どんな格好で寝たってアタイの自由だろ」 ぶん 「オレのしつけが悪いから? もう自信なくしちゃった・・・酒でも飲まなきゃ、やってらんない」 翌朝 ちび 「兄貴、あんた何してんだよ。二日酔いかい?」 ぶん 「ほっといてちょ」    ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

173. オトナにならない猫実証
もうすぐ生後2年になろうというのに、我が家のトメは子供っぽい姿のままである。 私がこれまでに飼ってきた猫の中に、こんなのはいなかった。 雌猫は生後10ヶ月も経つと妊娠可能、外見もおとなび、鬼も十八番茶も出ばな、どんなブサイクなヤツでもそれなりに「まあまあ、娘さんらしくなって」と言われるくらいには成長する。   もちろん、都会の集合住宅暮らしで無責任に子孫を増やす訳にはいかないから、私は飼い猫にはすべて10ヶ月目に去勢・避妊手術を受けさせる。 それでもなお、元オトコ・元オンナの特徴は残っており、いつの間にやらオトナの男女の風貌に育っていくのが常である。 ぶんの性格は頼りないけど骨格は堂々たるものであり、ちびの性格は険しいけれど体つきはしなやかで美しい。 二匹とも八頭身の立派なオトナである。   ところが、トメだけは、なんとしたことか。 アタマの全身に対する比率が大きくてドラえもん状態を脱していない。 また、顔の中で目が占める比率も大きい。 さらに体全体が小さく丸っこくてコロコロしている。 これらの特徴は、生物学的には「鍵刺激」と呼ぶのだそうな。 (key stimuli : 生存のため、他者から好意的な反応を得るための外形的特徴)   哺乳類は親離れするまでの期間が長いから、その間、周囲に守ってもらわねばならない。「コドモです、守って下さい」という信号を発し続けなければ、同属にさえやられてしまう。 それが「鍵刺激」で、人間の赤ん坊は言うに及ばず、トラの子でさえつい頭を撫でたくなるのは、みなこのありがたい「鍵刺激」のためである。 オトナや成獣はこれによってコドモを「守りたく」なるのである。   だとすると、トメはこの歳でいまだに「あたいはコドモだから」と信号を発し続けていることになる。 何とずうずうしいヤツ! ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

174. 「ある日の猫一家」その122   集合住宅の難点
「1階にいるおっさん、静かだねえ」 「でもさあ、大人しいヒトって切れると何するかわかんないじゃん」 「・・・ん? なんか言われてるな」 「もう、気を使うのイヤだから、オレ今月で出て行きます」 「あ~、せいせいした。 やっぱ一戸建てだよな。 頑張って働いて家買おう」 「夜逃げだってよ」 「そういやアタシたちの顔見るたびビクビクしてたね」 いなくなったらいなくなったで、何を言われるかコワイ     ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

175. 57 昭和人間にとっての黒四ダム
何回か書いたが、母ちゃんは時代劇・動物モノ・「笑点」以外のTV番組はめったに見ないヒトである。 その母ちゃんが、ちょっと前、「黒部の太陽」という黒四ダム建設当時の苦闘を描いたドラマを見て、泣きそうになっていた。   戦後日本の復興期、人々の心は豊かな未来を目指してひとつになり、「頑張る」という言葉に何の陰影も感じられなかった頃の実話である。(価値観が多様化した現代日本では、「頑張る」のはむしろ個々の心身に悪影響を及ぼす可能性のある所業とみなされている。母ちゃんはそのことをとやかく言う気はない。心を病んでいる人に言ってはいけない言葉であることも、自分自身の経験を踏まえ、わかっている) それはともかく、若き日に日本アルプスの名峰のほとんどを踏破している母ちゃんである。 北アルプスの映像やら、ダムやトンネルの建設現場の修羅場を見、改めて大いなる自然に挑むちっぽけな人間の、アリのような姿を見て、胸が熱くなった。 母ちゃんは高校の修学旅行で初めて黒四ダムを訪れた時、感動のあまり詩をつくり、それが掲載された雑誌をいまだに大事に持っている。(別に自然破壊を是とするものではない)  「昔はよかった」と言い始めるのは、老いた証拠だとよく言われる。 だけど、時代がここまで膿み爛れてきた今、誰がどう見ても、昭和のあの時期は輝いていたのではないか。 あの頃の子供たちは塾など知らず、家に帰ればランドセルを放り投げ、暗くなるまで近所で遊び呆けていた。 オトナはそんなコドモを叱り飛ばしながら、せっせと稼業に精を出していた。 家にはまだ年寄りが健在でコドモの世話を焼いていた。 それぞれの世代がそれぞれの「仕事」に何の疑念も抱かず「頑張っていた」、最後の時代である。   オレたち猫のエサも粗悪だったらしいけど、空き地で集会なんぞやって情報交換をし、そこらに糞をしても叱られない、古きよき時代であったのだろうなあ。 猫も人間も、どう「頑張ったら」いいのか、わからない時代に突入している。 ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

176. 「ある日の猫一家」その63   トメ流「水の飲み方」
「兄ちゃんや姉ちゃんみたいに顔突っ込んで飲むのヤダ、みっともないもん」 「こうして水をすくって・・・と」 「ぶるるっ。 冷たいよ~」 「やっぱりフツーの飲み方しようかな・・・」 ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

177. 53 猫心、飼い主知らず
母ちゃんの朝は早い。 5時40分起床。 洗顔歯磨き等、自身の身繕い必修項目に加え、ベランダの植物の世話、オレたち猫の世話、その他イロイロある。   植物だって生き物だ。 とりわけ、毎日の天候に左右されることが多い存在なのである。 土の状態を見ながら水をやり、部屋に戻ると、オレたち猫族が食事を催促する。 3匹それぞれの動き、声、食欲を確認して、健康チェックが終わる。 それから猫トイレの始末。それで十分じゃないかと人様は言われるであろう。   ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。 母ちゃんが仕事でいない間、ウチの中で起こりうる、あらゆる「惨事」を想定して、母ちゃんの気苦労は絶えることがないのである。 まず、各種家電の電源を切る(冷蔵庫以外)。 我々が電気コードにじゃれついたら感電・発火の危険性があるからだ。 次に、ビニールや輪ゴムなど、異物誤飲の可能性のあるものも排除。 さらに冷蔵庫のドア(4つある)を布ガムテープで固定。 何年か前の夏にオレが勝手に冷凍室を開けて、氷を食ってたのを、母ちゃんは絶対に忘れないのだそうな。   これだけ神経を使って家を後にする母ちゃんだ。 きっと職場に着く前に疲れ果てているに相違ない。 だからオレは最近、玄関を出て行く母ちゃんのホッペを「ご苦労さん!」と引っ叩いてエールを送っているのだが、ご本人は「また猫パンチ食らった」と迷惑そうによそで話しているらしい。 猫の心飼い主知らず、だね。  ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました

178. 「ある日の猫一家」その143   最強の猫・ちび
ぶん 「台所の片付けするから、入ってくるなって母ちゃんが言ってるよ」 とめ 「何でェ」 ぶん 「ちびが邪魔なんだろ」 ちび 「ふん。 そんならここで掃除機と遊んでらァ」 (掃除機をも怖れぬ最強の猫!) 台所で片付け仕事を始めると、ちびは必ず、あらゆる袋物に入り込む。 特にスーパーの袋は大好き。 ちび 「袋よこせ~っ。 ぎゃおう~」 ぶん 「こ、こわい」 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

179. 「ある日の猫一家」その201   それぞれの接待
とめ 「わ~い、お客さんだ。まず、荷物をチェックしてと・・・」  くんくん。 とめ 「次!うにゃっ。髪の毛大好きっ」 お客さん 「とめちゃ~ん。勘弁してぇ」 (母ちゃんは見てるだけで止めない←無責任) ぶん 「あっしはあんな乱暴はしやせんぜ」 お客さん 「じゃあ、コレ舐めて~」 ぶん 「こ、こりゃ何でやす」 (生クリーム)  [お客さんの帰った後の反省会] とめ 「あたいたち、一生懸命お客さんの接待してたのにぃ」  (よく言うよ) ぶん 「おまえだけ隠れてたよね~」 ちび 「・・・・」  (ちびは超人見知り) ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ ご覧になってからここをポチッと押して下さると嬉しいです。

180. 「ある日の猫一家」その96   育児責任は誰に?
遊んでばかりで勉強しない ジャンクフードを食べたがる 「トメ、塩分は猫の体に悪いんだ」と兄ちゃん、やきもき ヘンな水の飲み方を止めない 姉ちゃんに叱られてから、真夜中にこっそりやるようになった 「おい、ちび、オマエの育て方が悪かったんじゃないか」 「・・・知らないよ。 アタシのせいばかりにしないでおくれよ」     ←ご覧になってからここをポチッと ←押して下さると嬉しいです。 ←ありがとうございました